何しても不満

高専中退。一年浪人して二〇二〇年から私立文系大学生。

6月26日

なんだか凄く空しいので、久方ぶりに日記でもつけようかと思います。人肌の恋しい、一人でいる自分を憐れむ空しさというより、根本的に人間と交際することができないのかもしれないという不安感が強いです。もう五時前だというのに眠りについていない自分が不思議ですが、諦めも肝心なのでこのまま書いていきましょう。

今日は本屋に行って、変身と壁とヘッセの幸福論を買ってきました。変身と壁は高校時代に尊敬していた先生が教えてくれた物です。どちらも変質モノですね。さっき変身は読み終えましたが、壁はまだです。変身の解説に、変質モノのパターン分けが紹介されていたのですが、それによるとこの両作は仲間のようです。人間がそれより低次元の(生)物に変化するという点で。幸福論もまだ読めていないので、読んだ後で気が向いたら感想をここに書きます。

変身について。前知識として主人公への不条理を描いたものだと聞いていたのですが、残念ながら私にはそういう事情が全然分かりませんでした。それどころか爆笑しながら読みました。爆笑は嘘かもしれないけれど、気持ち悪い顔でニヤニヤしながら読みました。一つ、確実にあれは爆笑だったと言い切れる部分は、部屋の壁を縦横十文字に這い回る趣味を作ったあたりです。しかも足から出る粘液で部屋中ネバネバにしたらしい。天井に張り付いていたら落ち着くというのも可笑しい。

最後のグレーゴルが死ぬ件は少ししんみりしたけれど、こんなの喜劇の部類じゃないかと思います。第一死んだ場面だって、死体を箒でグイグイ押しやって「ホラ、死んでる」と言わんばかりの顔をしている女中も面白いです。

あと少し嫌な面白さですが、「もし虫にグレーゴルの意識が残っていたならば、すぐにこの家を出て行ってくれたはずだ」という旨の妹の発言にも笑いました。一家の生活を支えてくれていた兄が、自分の迷惑を察したら今度はすぐに消えてくれるはずだという自分を買いかぶりすぎた発言だと思います。面白い。

他にも、もっとたくさん笑える場面がありました。読んだことの無い人は自分でも読んでみてください。有名な小説には珍しく笑えるという意味で面白い話ですし、ページ数もすごく短いし、おまけに320円と安いですから、ぜひ暇つぶしにどうぞ。

ただ、実は不条理つながりの異邦人を読んだ時もよく分からなかったんですよね。単純に私の読みが浅いだけだったらごめんなさい。